第3号 「知」への「パス」が変化してきた〜サイバー家計簿という着想

2002.03.17

「知」へのパスが変化してきた〜サイバー家計簿という着想
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━<2003年3月17日>━
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■■■「知」とIT/ビジネスへのTIPS
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情報資本主義の今を考えるコラム
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http://kinyuu-literacy.hp.infoseek.co.jp
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第3号 「知」への「パス」が変化してきた〜サイバー家計簿という着想

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■データベースとネット

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様々な情報がデジタル化され、コンピューターで処理されるには「データベー
ス」化される必要がある。
そして一度データベース化されると、人間の知的作業では到底辿り着けないよ
うな知的成果が得られるようになる。

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第2号 「知」への「パス」が変化してきた〜例えばブロードバンドCM

2002.03.10

「知」へのパスが変化してきた〜例えばブロードバンドCM
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━<2003年3月10日>━
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第2号 「知」への「パス」が変化してきた〜例えばブロードバンドCM

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■CMをもっと「知りたい」TV視聴者

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アンケート「よくできたCMは何回も『見たい』と思う」
YES or NO?。
大方の読者は賛同するに違いない。

しかし最近のテレビ視聴者は更に、CMをもっと「知りたい」と思っている。

CMJAPAN社の調査によると、テレビCMを見て、CM情報を詳しく知りたい
と思った人は91.6%。
「どういう情報を」という質問に対する回答はこうだ。
挿入曲、歌手の情報  52.5%
頷ける。

しかし、それを押さえてトップの回答は
商品の詳細情報  56.0%

人々は、CMをもっと「知りたい」、と思っている。

しかし、映像の雄、TVCMの発する濃密な情報を凌駕する内容を送り込むの
に、ナロードバンド(※1)では限界があった。

2002年、ADSLの普及でこの状況が一変した。

他の調査で、「ブロードバンドで何を見たいですか」の質問に、
1位は映画、2位は音楽映像と答えたパソコンユーザーが、3位に上げたのが
CMだった。

■ブロードバンド1000万人の時代が到来

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総務省は、2003年1月末時点でのインターネット利用者数速報値を発表した。
ブロードバンドサービスの加入者数は合計で約834.5万人。
あいかわらずのハイペースだ。

更に別の数字もある。
すでに昨年1000万人は突破している、とする数字。

独自のトラッキング技術を使ってインターネット利用動向を調査している
ネットレイティングスの発表では、昨年12月時点で推計1132万人、家庭ユ
ーザー全体の42%が、ブロードバンドを活用している。

ネット利用時間 1ヶ月の平均利用時間 平均ネット訪問回数
ナロードバンド 11時間44分 21回
ブロードバンド 17時間28分 30回

ナロードとブロードとでは別世界だ。
1時間あたりに収集できる情報量は倍増した上で、利用時間が増加している。

利用時間数でカウントすると、すでに昨年9月時点で、ブロードの方がナ
ロードを上回った。
昨年12月時点では更に増え、ブロードバンド環境での利用時間数のシェア
は63%となっている。

劇的な変化が世の中からはあまり見えないところで確実に進行している。

ちなみに米国のブロードバンド環境の利用者は3,360万人、全体の31%。
1年間の増加率59%。これもすごい数字。
日本は42%。1年間の増加率はなんと215%
日本の急速なブロードバンド化は、米国を大きく上回って拡大していると
いえる。

■「知」の要求を満たすブロードバンドCM

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TVCMは15秒から30秒。
「印象」への訴求しかできない。

ブロードバンドCMなら、その15〜30秒のCMも見ながら、「知りたい」情
報を入手できる。(例えば※2)
テキストデータをいくらでも深堀りして提供できる。
勿論、画像で理解を容易にする工夫も可能。それを何回でも見られる。
そのサイトから、そのまま購買へ向かうこともできる。
時間帯も選べる。

時間の制約から希少価値のTVCMは、大企業専売特許の高コスト宣伝媒体だ
った。

ブロードバンドCMの登場で、この状況は様変わりする。
中小企業にとっても朗報だし、大企業にとっても1桁2桁違うコストに対して
食指が動かないわけがない。

■情報化人間の棲む新しい世紀へ

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「生き方上手」(※3)を求める人、CMを「知りたい」と思う人、これら情報ハングリーな人=情報化人間は着実に増えている。

これまでの情報媒体ではその総てを掬い上げる事ができなかった。

前回紹介した新聞。販売部数を伸ばした90年代、各社ともネットでのニュー
ス配信に取り組んでいた。
それで新聞部数は減ったか。
むしろ販売部数は増加している。(※3)

読者は使い訳をしているのだろう。

「知」への「パス」が変化してきているのだ。

情報資本主義という新しい世紀の鳥羽口に、今、私たちはいる。

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※ 1 従来の電話のダイヤルアップ接続の56キロビット/秒、ISDNの
128キロビット/秒などの通信手段。
ネットレイティングス社は調査対象の回線速度を調べ、実測で128Kbps未
満でナロードバンドユーザーと定義している。

※ 2 下記URLをクリックして画面右上の「ニュースを見る」を更にクリ
ックしてみてください。「ブロードバンドCM」が見れます。
http://www.cmjapan.com/hitpops/geinou/index.html

※ 3 本コラム創刊号を参照。
下記URLをクリック、バックナンバーをご覧下さい。
http://www.mag2.com/m/0000105398.htm

 

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米Microsoftは、Windowsのソースコードを開示するプログラムに中国政府
が参加することを2月28日に発表しました。

中国政府と軍部はかねて、Microsoftの競合OSであるLinuxの方が好まし
いと述べていました。Linuxはソースコードが公開されているというのが
その理由です。中国などの各国政府は、OS内部の仕組みがわからないと、
機密情報が漏洩するセキュリティホールの有無をチェックできないと懸念し
ていたのです。

収益の源泉たる「知」を公開した方が良いのか。
「差異」を収益の源泉とする資本主義の世界で、「知」の公開は収益の消滅
を意味します。
昨年日本でも知的財産に関する法整備が急遽行われたのは、この点を日本政
府が心配したからです。

しかし、もはやインフラ同様の国家の生命線となっている情報網について
「公開」なしに収益機会がないというジレンマに、Microsoftは直面した訳
です。

しばらく、知的財産をどう位置つけるのか、しばらく眼が離せませんネ。

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創刊号 「知」への「パス」が変化してきた

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創刊号 「知」への「パス」が変化してきた□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

■「生き方上手」がベストセラーになる時代
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「不況」の世相に呼応するかのように、「知」の低落現象に対する危惧の声が
消えない。

基礎教育の現場は確かに混乱している。
勉強する時間は減少している。
子どもは本を読まなくなった。

高等教育の世界でも、数学ができない理系の学生への教授の嘆き。
教科書を買わない学生の増加。

日本全体の書籍の売上が減少し始めてから5年を過ぎようといている。

しかし、「知」に対する社会の需要は本当に減っているのか。

昨年の本のミリオンセラーの内、「ハリーポッター」と「生き方上手」とでは
「知」への需要形態が異なる。

「ハリポタ」は映画の宣伝などを通じて、雪崩式に読者を獲得する需要喚起型
商品。
「生き方上手」は老後の人生への関心という、情報ニーズに合わせて開発され
た需要探索型商品。

需要探索型商品開発には情報化人間の存在が必須である。
情報化人間とは「知」に対する切実な需要を持ち、そのため情報を見聞きして
ピンとくる人。
情報に対しハングリーな人のことである。

そういう人が今着実に増えている。

■新聞はどうか
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書籍の売上は減少傾向にあるが、では新聞はどうか。
新聞は、デフレと不況が騒がれたこの10年、実は販売部数を伸ばしている。

確かに、朝刊夕刊セット購入世帯は減った。
ここに不況の影があるのは間違いない。
92年のセット販売部数 19,752千部
02年のセット販売部数 17,616千部

しかし、全体の数字は増加している。
92年の新聞販売部数 51,938千部
02年の新聞販売部数 53,198千部 

しかも、その内訳としてスポーツ紙と一般紙を分けて眺めると、スポーツ紙が
減り、一般紙が増加している。
92年のスポーツ紙  6,189千部
02年のスポーツ紙  5,808千部
92年の一般紙   45,748千部
02年の一般紙   47,390千部

不況の中で、にもかかわらず「知」に対する需要は増加している、
と言えないか。

少なくともここからは、「文字離れ」は読み取れない。
「知」に対する需要はむしろ旺盛だ。
「知」の供給のパスが、従来の「本」から離れ始めている。それは言える。
正確に事態を表現するなら、『「知」への「パス」が変化してきている』のだ。

■そしてブロードバンド
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その「パス」の最も劇的な変化は、但し世の中からはあまり見えないところで
確実に進行している。

ブロードバンドの登場だ。

この続きは次回に。
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今年4月7日は鉄腕アトムの誕生日ですね。
今月から色々な媒体で取り上げられることでしょう。

ところで、アトムとドラエモンの違いは何でしょう。
「IC」前か、後かの違いが大きいと思います。

マイクロソフトのビルゲイツが言ったInformation at Your Fingertips(IAYF)
も「IC」が前提です。

そんな話もこれから書いていきます。
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創刊準備号NO2 「知」の生産性

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創刊準備号NO2 「知」の生産性
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前回はマサチューセッツ工科大学、中国の話をしました。今回はその続きです。

■「知」の生産性


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米国内でも、文系の雄、ハーバード(※1)はMITの構想に反対していると
言われています。著作権、著作権料を問題にしたのです。

これに対し、理系のMIT(※2)は「公開」による双方向での議論こそが
「知」の前進に寄与するという趣旨のコメントで応じました。

著作権を巡るコストをどう取り扱うかは別にして、情報が広く共有され、様々
なレベル、切り口で議論される事が、「知」の生産性向上に寄与することには
異論がないでしょう。
情報の共有方法として、「紙」より「インターネット」に一日の長があること
は、メルマガ読者はよくご存知のところです。

■「知」のネット戦略

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発展段階の経済成長のエンジンとして「基礎教育」が、経済の高度化、高い経
済力の維持に「高等教育」がそれぞれ重要です。
そして「高等教育」には「知」の生産性がキーファクターとなってきます。
それはキャンパスだけでなく、企業内ナレッジも含めた広い意味での「知」の
生産性です。
例えて言えば、島津製作所の田中さんをたくさん輩出しなくてはならないとい
うことです。
先進国間での経済競争は、「高等教育」の「知」の生産性向上策の競争なので
す。
「知」のネット戦略が重要です。

■問題はコンテンツだ

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但し、「公開」による「知」の生産性向上には大前提があります。
情報コンテンツの電子化です。「紙」のままでは、ネットに乗りません。

中国は大車輪で、この情報の電子化に取り組んでいる訳です。
人件費が安い中国ならではの、そして社会主義国ならではの戦略です。
日本ではなかなか真似できません。
紙から電子版を起こすのには、相応のコストがかかるからです。

この点、米国はタイプライターがあたりまえの過去の社会インフラをベースに、
パソコンが、そしてパソコンでの論文執筆、書籍執筆が早く普及してきました。
すでに、相当量の情報が電子化されています。出版業も電子化を前提にした事
業展開が始まっています。

電子化された情報コンテンツの少なさが、日本の「知」の生産性競争を不利に
することが懸念されます。
それは裏返せば、情報コンテンツを扱う事業会社にとって、情報コンテンツの
処理技術を持った会社にとって、そこに商売の機会がある、ということではな
いでしょうか。

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※1 米国マサチューセッツ州にある同国最初の大学。私立。イギリスからニ
ュー・イングランドに移住してきたピューリタンが、上陸して17年目の1636年
に、「学問を進め、これを子々孫々に不朽に残し、将来教会が無学の牧師に任
せられるようなことがあってはならない」(同大学校門に彫られている1643年
の文書)との信念のもとに設立され、最初の寄付者ジョン・ハーバードJohn
Harvard(1607—38)の名をとって、ハーバード・カレッジと名づけられた。
米国北東部にある名門の私立大学8校で構成される体育競技の連盟組織、およ
び8大学の総称=アイビーリーグのひとつ。校舎にはった「ツタの葉ivy」で
象徴され、高度な学問的実績、社会的な威信で名声がある。

※2 創刊準備号NO1参照

創刊準備号NO1 大「公開」時代の到来

創刊準備号1

大「公開」時代の到来
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創刊準備号NO1 大「公開」時代の到来
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■大「公開」時代の到来
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もともと、インターネットは学者同士の情報の交換を意図して作られた仕組み
でしたが、今や一種の社会インフラとなっています。

一方パソコンは性能比単価ベースでみると、かなり大幅な下落が起きています。
これを背景に、90年代までの一部の人の専用機の段階から、21世にはいっ
て企業や家庭の中へ深く浸透し始め、「ネット生活」も広く認知され始めてい
ます。
この状況は日本だけではなく海外も同様ですが、海外では更に、情報の大「公
開」時代を予感させる事象が相次いでいます。

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