創刊準備号NO1 大「公開」時代の到来

創刊準備号1

大「公開」時代の到来
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■■■「知」とIT/ビジネスへのTIPS
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情報資本主義の今を考えるコラム
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http://kinyuu-literacy.hp.infoseek.co.jp
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創刊準備号NO1 大「公開」時代の到来
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■大「公開」時代の到来
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もともと、インターネットは学者同士の情報の交換を意図して作られた仕組み
でしたが、今や一種の社会インフラとなっています。

一方パソコンは性能比単価ベースでみると、かなり大幅な下落が起きています。
これを背景に、90年代までの一部の人の専用機の段階から、21世にはいっ
て企業や家庭の中へ深く浸透し始め、「ネット生活」も広く認知され始めてい
ます。
この状況は日本だけではなく海外も同様ですが、海外では更に、情報の大「公
開」時代を予感させる事象が相次いでいます。

■MITの衝撃

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2001年4月、マサチューセッツ工科大学(MIT※1)は向う10年の間にその
講義内容総てをインターネット上に公開すると発表、「知」の世界に衝撃が走
りました。

現在(03年1月)は実験の段階ですが、最終的には約2000の講義について、シ
ラバス、講義メモ、課題、参考図書が公開される予定です。
しかも無償で。

■驀進する中国

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中国では文献デジタル化プロジェクトが大々的に進行中です。

古典を中心に既に35万点が電子化され、毎月20万ページの勢いで作業が続
けられています。
中国は、経済発展には教育が重要だという事を日本の戦後復興の事例から学び
ました。

しかし、10億を越す国民の仮に1割に、経済を牽引するだけの高等教育を授け
ようとしたとき、教科書作成のための紙の量、その紙を生産する為に伐採する
材木の量は膨大です。

そこで、紙の教科書ではない、別の形態、電子教科書(※2)を想定している
とわれています。

一方、世界の電子機器メーカーは、今あるPDA(※3)ではなく、重量、閲
覧性が格段に「紙」に近い、「ePaper」(※4)の将来性に眼をつけて
います。
中国の高等教育対象1億人の更に1割、1千万人が購入するとしても、日本国内
パソコン1年分の販売数量が見込める計算。

10年間で1億台売れる前提なら、ePaperの製品単価は相当下がるはずで
す。
単価が下がるなら電子教科書も十分現実味のある話ではないでしょうか。

■02年はブローバンド元年

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日本では12Mのインターネットサービスが02年からいよいよ普及し始めま
した。
本格的ブローバンド(※5)時代の到来です。このインフラの上で、MITの
講義コンテンツが、中国のデジタル文献が素早く、簡単に閲覧できる世の中に
なってきたのです。

この事態が内包する意味合い、一つの切り口を次回紹介します。
※1 米国マサチューセッツ州の私立大学。一八六五年開校。理工学系大学と
して発足、現在は人文・社会科学系の学部も持つ総合大学。略称、MIT。
創設当初から学生を積極的に実験に参加させる実用中心の技術教育を重視し、
19世紀末には科学的教育・研究を取り入れた工科大学となった。その後、20
世紀に入って多領域の学際的教育・研究を含む総合大学へ、さらには卓越した
理工系大学院として世界の中心に位置する大学へと発展した。
2001年4月OCW(OpenCourseWare)構想を発表。

※2 従来紙で作られた「教科書」を電子媒体で作成しようとする試み。
米国の大学では、教科書も分厚く重く、加えて大量の文献が課題資料として指
定される事から、パソコンに総ての教科書、関連資料を取り込むメリットがあ
り、3年程前から実験が繰り返されている。

※3 携帯情報端末。パソコンより小型の携帯型の情報機器の総称。日本では
シャープのザウルスの人気が高いが、このほかにウィンドウズCEという基本
ソフトを使うハンドヘルドPCやポケットPC、パームOSを使うパーム端末
などがある。
パームOSは、パーム社のPDA向け基本ソフト。

※4 携帯電話やPDA、電子ブックなどで使われている高価な液晶ディスプレ
イに取って代わるものとして開発競争が繰り広げられている、より「紙」の
特性に近い情報媒体。
日本では凸版印刷が、米国イーインク社と共同で開発中。

※5 通常、ADSL(1.5〜12メガビット/秒)、CATV(512キロビッ
ト/秒〜1.5メガビット/秒)、光ファイバー(1.5〜100メガビット/秒)な
ど大容量のインターネット通信のことを指す。従来の電話のダイヤルアップ
接続の56キロビット/秒、ISDNの128キロビット/秒などはここには入ら
ない。インターネットでホームページから大容量の情報をダウンロードした
り、動画像を楽しむときにはブロードバンドが必須。

 

 

 
Copyright(C) 金融リテラシー  2003 掲載記事の無断転載を禁じます。

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