第3号 「知」への「パス」が変化してきた〜サイバー家計簿という着想

2002.03.17

「知」へのパスが変化してきた〜サイバー家計簿という着想
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━<2003年3月17日>━
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■■■「知」とIT/ビジネスへのTIPS
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情報資本主義の今を考えるコラム
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http://kinyuu-literacy.hp.infoseek.co.jp
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第3号 「知」への「パス」が変化してきた〜サイバー家計簿という着想

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■データベースとネット

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様々な情報がデジタル化され、コンピューターで処理されるには「データベー
ス」化される必要がある。
そして一度データベース化されると、人間の知的作業では到底辿り着けないよ
うな知的成果が得られるようになる。

コンピューターは大量のデータを、信じられないような速度で処理するからだ。

なにも科学の世界だけではない。

3月2日の航空管制システムのダウンはデータベースのソフト交換時に起きた。
新幹線の運営は、コンピューターとデータベースマネジメントなしには成立し
ない。
セブンイレブンが、小売業の世界でひとり気を吐いているのは、データ処理に
よる品揃え、在庫管理、店舗管理が企業経営にしっかり根付いているからだ。
邦銀が壊滅的な打撃を受け、瀕死の状態にあるのは、米銀が90年代初め、倒
産データから信用リスクを計量化し、経営に反映させたと同じ事を実行に移せ
ないうちに傷口が広がり、計量化システムの導入だけではもはや立ち行かない
ところまで来てしまったからだ。

事ほど左様にデータベースは重要だ。

だが、データベース化の前に情報の「デジタル化」という工程が避けて通れない。

しかし、はじめからデジタル世界で情報が集められるならば、「デジタル化」に
伴う手間、時間、コストを大幅に削減できる。

この点、ネットでやりとりされる情報は作られた瞬間からデジタル情報だ。
知のネット戦略は本当に重要だ。

■サイバー家計簿という着想

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パソコンソフトのネット販売、ランキングをやっているベクターというサイト
がある。
その「家庭&趣味」という分野で、一位独走中のソフトがある。
「ファイナンシャルプランナーの作った家計簿」がそれだ。
http://www.vector.co.jp/vpack/ranking/category/win/home/index.html

昨年3月以来ほぼ一位ないし上位を維持。
宣伝広告は一切なし、ネット上の口コミだけでこの成績。
昨年12月時点で3342世帯が実際に使っている。
「FPが自ら作った家計簿/わかりやすさと入力のし易さが特徴/複数の銀行口
座やクレジットカード管理可能」これがベクター上の紹介文。

このソフトの「売り」は、自分の家の家計運営状況を他人のものと比較できる
点にある。
自分と同じような属性(例)子どもの数、持ち家か賃貸かなど)の他の家と比
べ、電話料金は多すぎないか、水道代はどうか、がわかるのだ。

そう、購入者はパソコンの家計簿に入力するが、そのデータはネット経由
集計される仕組みなのだ。
(無論、事前に了解を得るステップを踏む。また個別のデータは一切公表しな
い、いや正確に言うと、集計する側にも個別性を認識する情報は集まらない
仕組み。あくまで属性情報と家計費目毎の数値が保管されるデータの総て)

何のコストもかけず、消費者の家計動向を知るデータが自動的に集まってくる。
しかも今や3千件もあり、かつ日々増殖している。
北は北海道から南は沖縄まで、日本全国をカバー。
世代の分布もまず申し分ない(50以上はやや手薄)。

マーケティングに携わった経験のある人なら、誠にうらやましい、ビック
リするような話だ。

これからデータベースとして、色々な利用の可能性が広がる。

サイバー家計簿。
ネットならではのデータ収集法であり、知的生産性を大幅に向上させる見事な
着想だ。

■ハードのIT不況に惑わされるな

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国内のパソコン出荷台数は、前年比11%減の1,002万7,000台となり、下落率
は過去最高となった。
6:4の比率の法人:個人のうち、とりわけ法人が渋い。IT投資減税が今年
は効くだろうと業界は読んでいるが、先行きは見えない。

しかしハード面が不況だからといって、眼を曇らせてはいけない。
ブロードバンド1000万人時代が到来したのだ。
「知」の営為については、着想次第で、今まで思いもしなかったようなことが
出来る時代が幕を開けたのだと考えるべきだろう。

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スタジオジブリの宮崎駿監督作品「千と千尋の神隠し」が長編アニメ部門に正
式ノミネートされたのは先月の事。作品での受賞が実現すれば、日本では黒澤
明監督「デルス・ウザーラ」(第48回、1975年度)が外国語映画賞以来
の快挙となる。本選及び授賞式は日本時間3月24日に行われます。
楽しみですね。

10歳の頼りなげな少女・千尋が「不思議の町」に迷い込み、生きる力を取り
戻していく「千と千尋—」は、日本では2001年夏に公開され、国内最高の
興収303億円を記録しました。英語吹き替え版は「SPIRITED
AWAY」のタイトルで昨年9月20日にアメリカとカナダの10都市で封切
られました。

当初、上映館は26館と少なかったものの、封切り直後から現地のメディア
や批評家が「傑作の一つ」(ワシントン・ポスト)など絶賛の声が相次ぎ、最
終的に151館まで拡大。興収も約550万ドル(約6億6000万円)にま
で達しました。

今月1日には前哨戦とされるアニメ界のアカデミー賞にあたる「アニー賞」で
長編アニメ映画、監督、脚本、音楽と4部門を制覇したばかり。
全米最古の賞ナショナル・ボード・オブ・レビュー(全米映画評論委員会)賞
のアニメーション部門をはじめ、ほとんど総なめで無敵の状態です。

日本では3月23日の本選、授賞式はWOWOWが生中継(日本時間同24日
午前9時50分)する予定。

エンディングの「いつでも何度でも」が下記URLで聞けます。
http://rei136.hp.infoseek.co.jp/midi/j-pop/sentochihiro.htm
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