●老舗出版社の“読書離れ”を食い止める奇策「続きを読んで!」とツイートするしおり

【ハイライト:電子書籍『情報note』2014年8月二号】

A:<メディアとしての紙>から<デジタル化するメディア>へ

●老舗出版社の“読書離れ”を食い止める奇策「続きを読んで!」とツイートするしおり http://markezine.jp/article/detail/20546

「読書2.0」的発想。守るべきは「読書」だ、「出版」じゃない!読書を支援する「デジタルしおり」。 「一見普通のしおりですが、光センサー、タイマー、ナノチップが組み込まれていて、しおりをはさんで本を閉じた瞬間から経過した時間を記録し、ある一定以上の時が経過すると、『そろそろ本を開けて続きを読み進めた方がいいよ』とツイートしてくれる」。

しかもしかも、「いくつかの作家別に用意されていて、まるで作家自らがツイートしてくれたかのように、作家独自の語り口や代表作の引用文を用いて、本の続きを読むようツイートしてくれる」。

●Reading2.0の入り口に立って http://www.tjsg-kokoro.com/2014/07/25/reading2-0/
デジタルが本当に革新し、目指すべきは、「読書2.0」。

●本が本でなくなる日 http://jp.techcrunch.com/2014/07/30/20140729a-book-by-any-other-name/

米国で「読書」が公共サービスに近づこうとしている。それも受益者負担原理ベースの。税金毎月9.99ドルを支払うと、読み放題の「公共」サービスが受けられる。ただしその「政府」の体制はまだ盤石でないため、サービス対象も60万点ほどで、しかも大手出版社のものはまだ未掲載のようだ。

●キンドル・アンリミテッド登場は何を意味するか http://www.dotbook.jp/magazine-k/2014/07/30/kindle_unlimited/

定額制はある意味、無料と有料の中間形態と言えなくもない。この中間形態を使った「囲い込み」だとの指摘。大原ケイさん曰く、「アマゾンオンリーのタイトルを中心としたコンテンツによる「囲い込み」をやろうとしている」。だから「考えなしに飛びついたら出版社の負け」、と。

●アナタのお店でコミック読み放題! ~店舗・施設向け新ビジネス「シーモアBOOKSPOT」を提供開始!! http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000015.000009284.html

ホテルで。病院の待ち時間、空港での待ち時間、料理が出てくるまでの待ち時間に。アトラクション待ちの行列で。これも<販売(宣伝)のデジタル化>施策。

●読者は無料の電子書籍から離れていく http://ebook.itmedia.co.jp/ebook/articles/1407/25/news082.html

米国の話。米Smashwordsが先日発表した年次調査。同社がAppleのiBooks Storeに供給している作品の販売傾向データによると、無料配信による販売促進効果は、2012年を100とすれば、2013年は91、2014年は39。年々その力は弱まってきている。売れ筋価格は、2.99ドル、次いで3.99ドルや0.99ドル。

●電子書籍の未来は、ウェブの未来でもある http://design-zero.tv/magazine/01/


「無料」だけでのプロモには限界。<販売(宣伝)のデジタル化>が次のテーマ。「イーブックデザイナーは、浮動化する組版を操る魔術師」。その魔術師のこれからのミッション、それは、「(情報を)数秒で読み取り、反射的にいいね!やリツイートしていく(略)、情報を「さばく」という感じ」の環境の中に、どうやって、編集されたコンテンツのフックを挟み込むか。

●Magnetは作家と読者の関係を変えられるか――コルク佐渡島庸平氏に聞く http://ebook.itmedia.co.jp/ebook/articles/1407/30/news013.html

なぜか出版はその名の通り、版というパッケージ制作のためのコストで、中身(コンテンツ)の値段を仮想している。「例えば、ワインであれば「いつ」「誰が(どこで)」作られたかで値段が異なりますよね。ワインはボトルの形状(パッケージ)ではなく、中身(コンテンツ)に価値がある。本だって本来はそうであってもよいはず」。値ごろ感を作っていくのは、著者と読者のできるだけ直接的な交流。それを「Magnet」というツールで実現しようとした試みについて。<販売(宣伝)のデジタル化>のひとつの展開例。

●司馬遼太郎「街道をゆく」電子書籍化、Google マップ連動の特設サイトも http://publications.asahi.com/kaidou/


「街道をゆく」は司馬遼太郎のライフワークとされる全43巻の紀行文集で、累計発行部数1180万部。電子書籍版は、司馬遼太郎の誕生日にあたる8月7日より配信を開始。<販売(宣伝)のデジタル化>施策は2点:無料の副読本「街道をゆく 読書ガイド」配布。旅のルートや、訪問地の解説などを掲載しており、Google マップも活用したサイトの開設。

●注釈実装と注釈サービスの拡大、EPUBリーダーでの実装、および注釈の標準化への動き。 http://blog.cas-ub.com/?p=7077
注釈の標準化はEDUPUBでも大きなテーマ。W3Cが先行、検討している分野でもある。注釈のデジタル化・標準化により、「オープン」「share」の発想が「注釈」に加味されると、「注釈」が再定義される可能性も。つまり著者が体系だったコンテンツへ加える付加的内容から、読者による気づき、メモへ、また学習者のnoteにまで広がり、コンテンツへ新たな発見を加えることや、注釈経由コンテンツ(本)が発見される新しいパスを開拓することにもつながっていく。「読書2.0」に現実味。

●注釈サービスサイト「ジーニアス」 http://www.sankeibiz.jp/business/news/140715/bsj1407150500002-n1.htm

始まりはラップ。「歌詞の一部分にファンや歌手本人が意見や内容を解説する注釈を付けられるサービス」としてスタート。それがいまや、「世界のあらゆる知的情報に注釈を付けることを目指すという。すべてのウェブサイトや文書に世界中の人が注釈を付ける」。最大の特徴は、マイクロコンテンツ化が一段と進む、という点。ブログにコメントをするのは、記事単位。ところが「ジーニアス」を使えば、自分がインスパイアされた文章、フレーズ、単語にコメントをつけられる。ウェブブラウザのネットスケープの創業者の慧眼と投資判断。

●アップル、米書籍レコメンドベンチャー「BookLamp」を約15億円で買収 http://iphone-mania.jp/news-37670/

「レコメンド」は「注釈」の亜種。そしてここでもAI。「BookLampは、顧客がこれまでに読んだ書籍の自然言語分析に基づいて、顧客に電子書籍のレコメンデーションを生成するサービスを手掛けている」。同サービスによって、Appleは電子書籍のPandoraを目指すのではないか。

●明治図書の電子書籍 – 明治図書オンライン http://www.meijitosho.co.jp/book/ebook.asp


DRMフリー派がまたひとつ。明治図書出版は、学校教員向けの指導書や教育技術書、ワークブックなどの教育専門書を発行している出版社。教員のPCやタブレット端末などの普及率や利用状況を鑑み、デバイスやアプリなどに依存しないDRMフリーの電子書籍を販売することに決めた。私的使用目的に限りコピーや印刷も可能。

●電子コミック配信大手Comixology、DRMフリーのファイルダウンロードを提供開 http://ebook.itmedia.co.jp/ebook/articles/1407/29/news078.html

海外では、コミックに「DRMフリー」モデルが登場したらしい。「DRMフリーなファイルであれば、ユーザーが自由に読書環境(リーディングシステム)を選んで読むことができるほか、サービスが仮に終了してしまったとしても、ローカルにダウンロードしたファイルまで読めなくなってしまうことはない」。

●マンガラインナップ10万冊突破! http://www.ebookjapan.jp/ebj/special/lp_140725.asp

eBookJapanは2000年の創業で、現在、電子書籍ストアの取り扱い作品は23万冊以上。このうち10万冊がマンガ。

●マンガNO.1の電子書店:マンガ10万冊突破 なぜeBookJapanだけがそれを実現できたのか http://ebook.itmedia.co.jp/ebook/articles/1407/25/news005.html

1.背表紙の活用で、「大人買い」、全巻揃えたい!を誘発する仕組み。2.ロングテール志向を支えるスキャンのノウハウ:古い作品では底本からのスキャンしか方法がない。「スキャンといっても一様でない。ゴミ取り、モアレ除去、見開き調整など、さまざまな処理が入る」。3.さらに「生原稿からスキャンを行うことも珍しくない。これは、著作権を持っている著者との直接契約が多い同社の特徴」。

●これからWebブラウザベースでのリーディングスタイルがくるのか http://ayohata.jugem.jp/?eid=2566
EPUBがいらなくなる? それとも、epubはブラウザで読むが主流になる?

●liber.io | Make eBooks. Really simple. http://liber.io/
Googleのアカウントでログイン。Googleドライブやdropboxなどの資料を、「1、2、3」でe-Pubに変換。

●作家やライターが短編をAmazonで出版できるKindle Singlesが開店 http://jp.techcrunch.com/2011/01/27/20110126amazon-launches-its-collection-of-short-works-kindle-singles/

5000語から30000語ぐらいまでのコンテンツ(だいたい30〜90ページ)。日本ではKadokawaのミニッツブックが有名。書き手や、編集者の「死の谷(「編成・構成をどうする」で止まってしまう)」越えに有効。またスマホ閲覧者の「隙間時間読書」スタイルにあっている。

●Amazon、世界7カ国で日本政府の外国語広報誌『We Are Tomodachi』の配信を開始 http://ebook.itmedia.co.jp/ebook/articles/1407/29/news056.html
『We Are Tomodachi』は、安倍内閣総理大臣のメッセージやアベノミクスなどの主要政策に加え、文化や観光、科学技術など日本のさまざまなトピックスを外国語で伝えた政府発行の広報誌。電子書籍としては存在していたが、電子書店経由でグローバルに配信されるのはこれが初。

●目標は社会をどう変えるか、菅谷明子が語るアメリカ・ジャーナリズムの破壊的イノベーション http://www.huffingtonpost.jp/jcej/journalism_b_5583257.html

ターゲットは「ページビューやソーシャル拡散の絶対数」より、「社会をどう変えるか」。「グーグル検索すればなんでも情報があると言われますけれども、(略)情報はあってもフォーマットが全く違っていると、市民はどう使っていいのか、分からない。ですから、独自の情報を作るということと、自分たちが伝えなければ、全く知られていないことや、伝えることによって、状況を改善したり、法改正につなげたりということを目標にしています」。

●記事を生かしたゲーム「新聞クエスト」に朝日新聞社賞 ウェブサイト・アプリ開発を競う「HTML5 Japan Cup」で http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000024.000009214.html

HTMLが盛り上がっている。受賞作品の「新聞クエスト」は、探偵事務所に所属する新人探偵が、ボスから過去の事件や報道に関する情報を街で集めてくるよう指令を受け、聞き込み調査を通じて情報を集め、指令をクリアしていく設定のゲーム。

●HTML5が盛り上げる日本のウェブ開発 http://ascii.jp/elem/000/000/918/918286/

「コトバツナギ」。PC、スマホのChromeブラウザーで楽しめるパーティーアプリ。音声認識で、連想ゲームとしりとりを楽しめる。WebRTC、WebGLと、今後の盛り上がりが期待できる音声認識技術を使っていた点が評価された。

●高級新聞もバイラルメディア化,英インディペンデント紙が「バズフィード」風サイトを立ち上げ http://zen.seesaa.net/article/402413851.html



英国高級紙までもバイラルメディアに向う時代。同じドメイン内にサブタイトルの形で「i100」を立ち上げた。「若い新聞のせいか思い切りが良い。オンラインシフトもやはり軽やかで速い。新聞紙の購読者数が10万部を切っているのに対して、オンラインサイトの今年6月の月間ユニークブラウザー数は前年同月比70%増の4000万台に乗せた。そして今度はバイラルメディアにも」。

●新聞社経営にはデジタルよりテレビが圧倒的に有効という現実 http://www.kddi-ri.jp/blog/srf/2014/07/25/gannett/
日本の新聞社はまだ購読料の規模がある(広告収入依存度が低い)のに比べ、米国新聞社は広告依存度が高い。広告側のネットシフト、モバイルシフトで経営が大打撃を受けたとき、向かう先が、ネット世界の力学を手なずけ、「新聞」概念の刷新に向うのと、新聞広告に変わる収入源(テレビ)を探す方向とふたつがありうる、ということ。

●SNSで業界が一変、米新興メディアの拡散力 http://toyokeizai.net/articles/-/42630

「デジタル時代のフロントページ(1面)は、ソーシャルメディア」。「社内にデータアナリストを抱え、どういう見出しや記事が拡散されやすいかを分析するほか、独自のアルゴリズム(計算方式)を採用して、記事がどの程度拡散するかも探る。記者を採用する際も「ツイッターのフォロワー数が多く、どういう見出しが拡散されやすいか知っているかも重視する」」。ある程度の訪問者数を維持し広告を集められれば、既存メディアより利益を出しやすい構造。

●アメリカにおけるローカルメディアと市民ジャーナリズムの可能性—注目の3事例を紹介 http://gendai.ismedia.jp/articles/-/39970


市民がキーワード。テキサス・トリビューンは、調査報道はもちろん、まちに関するインタラクティブなデータベースも作成している」「ホノルル・シビル・ビートは(略)ホノルルを徹底的、分析的、そしてデータドリブンな情報発信」「グラウンド・レポートは、ニューヨーク州のチーフ・デジタル・オフィサーを務めるレイチェル氏(Rachel S. Haot)が創設」「メディアの設計としては、ウィキペディア的なモデルを採用。ユーザー同士で5段階評価をおこなったり、記事の間違いや剽窃を指摘するという形をとっている。また、YoutubeやLivestreamを活用した映像中継もおこない、北京五輪や民主党討論会など大きなイベントもカバーしている。ロングフォーム(長文)の記事も多くある市民ジャーナリズムサイトとしても注目」。

★Facebook is no longer a social network. It’s the world’s most powerful news reader http://pando.com/2014/07/24/facebook-is-no-longer-a-social-network-its-the-worlds-most-powerful-news-reader/

Facebookは、もはやソーシャルメディアではなくニュースリーダーである。BuzzFeedに学んだ「ニュース」の概念に対する再発見がそこにある。連想するのは、「新聞小説」欄の刷新で、朝日新聞そのものと「小説」概念、両方にはずみ車がついた日本の明治時代。


※上記は、『情報note|知のパラダイムシフト』の一部を公開しているものです。


 

『情報note|知のパラダイムシフト』は次のような方々にプラスになる電子書籍です。

・子供たちが大きくなったときの社会はどうなっているのかを知りたい。
・デジタル化が変えていく、私たちの生活、社会について詳しく学び、理解したい。
・デジタルによる変化に対し備える力、実践する力を身につけたい。
・電子書籍、電子教科書の動向、今後について、調査、事業企画をたてたい。
・デジタル化が引き起こす「知の変化」を人生設計、キャリアパスの観点から考えたい。


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