ピケティ勉強会(1) (まとめ)『21世紀の資本論』

(※日本のKindleストアで購入できます)
0.ピケティ自身が公開しているデータ集
・エッセンスや要約本(洋書=Kindle本)
1.『21世紀の資本論』を取り上げた媒体とクリップ一覧

 1-1.商業雑誌
1-2.ネットからのクリップ(シンクタンク等のレポート、論考)

((1)はここまで)   (以下は(2)で)

2.書籍の特徴

3.内容の特徴
3.ピケティが言った(と日本のマスコミが書き立てている)こと

4.内容に対する賛否
4.実は、ピケティはこうも言っている

(改訂・補筆 2014年9月7日)
(改訂・補筆 2015年1月24日)


0.ピケティ自身が公開しているデータ集

★”Capital in the 21st century – Thomas Piketty http://piketty.pse.ens.fr/files/Piketty2014Capital21c.pdf
「『21世紀の資本論』が問う、中間層への警告」で、いま話題のピケティ。彼の米国でのプレゼン資料。著書をささえる豊富なデータが開示されている。

・エッセンスや要約本(洋書=Kindle本)


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「デジタル家電が『日本』を救うかは微妙」〜(2)藤本理論を読み解く

2004年08月15日

■平成15年度ものづくり白書(製造基盤白書)のポイント。

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政府はもの造り大国の復活を目指している。
経済産業省、厚生労働省、文部科学省3省合同で毎年「ものづくり
白書(製造基盤白書)」を出している。平成15年版は下記URL
から見れる。
http://www.meti.go.jp/report/data/g40601aj.html
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ITと生産性の上昇と人材・組織の役割

2004年07月19日

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Dose it matter ?
Sure、IT is still a matter in Japan.

米国では、ITが生産性をあげるかどうか、などという議論をとう
の昔に終えて、
「技術のコモディティ化によって、ITはもはや企業に「sustainable
competitive advantage」を提供しない、だって誰もが同じもの
を電気のように簡単に手に入れられるのだから」、
そうかと思うと、一方で
「しかし、コモディティ化自身はイノベーションの終わりや
ビジネス機会の終わりを意味するものではないし、実際には
全くその逆だよ、コモディティ化された製品はイノベーショ
ンへのインプットなんだ」、
といった議論がなされている。

象徴的な事として「IT doesn’t matter」とうい本が出され、その
後の論争を踏まえてもう1冊の本「Does IT Matter?」が書かれる
といったことが挙げられる。
(「ITは重要ではない」から「ITはどの程度重要か?」へ
http://blog.japan.cnet.com/umeda/archives/001222.html )

ところが日本は未だに「IT」をこなしきれていない。

今年の通商白書は、この、ITと生産性の関係、IT、生産性と人
的資源の関係についての内外の分析結果をよく整理している。
「経営」、「会社と社員の関係」を考える貴重な資料となっている。

http://www.meti.go.jp/report/downloadfiles/2004_2shoh1setu.pdf
http://www.meti.go.jp/report/downloadfiles/2004_1shoh3setu.pdf

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『検索の年』のIPO(3)〜マーカーの付いた教科書の「古本」

2004年06月02日

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今週の火曜日6月1日、あのYahoo!Japanが検索エン
ジンをGoogleから自前のエンジン、YSTに切り替えた。
リアル世界ではピンとこないけれど、ネット世界ではそれはもう、
文字通り蜂の巣をつついたような騒ぎになった。

・http://www.sem-research.jp/sem/yahoo/20040531114945.html

・http://www.enatural.org/archives/001188.html

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■米国の大学生協に山と積まれる教科書の「古本」。

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第12号 知的生産性と「モノ作り日本」の呪縛(1)

2003.11.03

知的生産性と「モノ作り日本」の呪縛

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━<2003年11月3日>━
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■■■「知」とIT/ビジネスへのTIPS
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情報資本主義の今を考えるコラム
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http://kinyuu-literacy.hp.infoseek.co.jp
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第12号 知的生産性と「モノ作り日本」の呪縛(1)

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■電子書籍ビジネスコンソーシアムの設立。

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10月16日、電子書籍ビジネスコンソーシアムの設立総会が行われた。
席上で、コンソーシアムの特別顧問に就任した評論家の立花隆氏が講演を
行い、電子書籍の未来展望を話した。
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第3号 「知」への「パス」が変化してきた〜サイバー家計簿という着想

2002.03.17

「知」へのパスが変化してきた〜サイバー家計簿という着想
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━<2003年3月17日>━
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第3号 「知」への「パス」が変化してきた〜サイバー家計簿という着想

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■データベースとネット

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様々な情報がデジタル化され、コンピューターで処理されるには「データベー
ス」化される必要がある。
そして一度データベース化されると、人間の知的作業では到底辿り着けないよ
うな知的成果が得られるようになる。

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第2号 「知」への「パス」が変化してきた〜例えばブロードバンドCM

2002.03.10

「知」へのパスが変化してきた〜例えばブロードバンドCM
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━<2003年3月10日>━
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第2号 「知」への「パス」が変化してきた〜例えばブロードバンドCM

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■CMをもっと「知りたい」TV視聴者

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アンケート「よくできたCMは何回も『見たい』と思う」
YES or NO?。
大方の読者は賛同するに違いない。

しかし最近のテレビ視聴者は更に、CMをもっと「知りたい」と思っている。

CMJAPAN社の調査によると、テレビCMを見て、CM情報を詳しく知りたい
と思った人は91.6%。
「どういう情報を」という質問に対する回答はこうだ。
挿入曲、歌手の情報  52.5%
頷ける。

しかし、それを押さえてトップの回答は
商品の詳細情報  56.0%

人々は、CMをもっと「知りたい」、と思っている。

しかし、映像の雄、TVCMの発する濃密な情報を凌駕する内容を送り込むの
に、ナロードバンド(※1)では限界があった。

2002年、ADSLの普及でこの状況が一変した。

他の調査で、「ブロードバンドで何を見たいですか」の質問に、
1位は映画、2位は音楽映像と答えたパソコンユーザーが、3位に上げたのが
CMだった。

■ブロードバンド1000万人の時代が到来

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総務省は、2003年1月末時点でのインターネット利用者数速報値を発表した。
ブロードバンドサービスの加入者数は合計で約834.5万人。
あいかわらずのハイペースだ。

更に別の数字もある。
すでに昨年1000万人は突破している、とする数字。

独自のトラッキング技術を使ってインターネット利用動向を調査している
ネットレイティングスの発表では、昨年12月時点で推計1132万人、家庭ユ
ーザー全体の42%が、ブロードバンドを活用している。

ネット利用時間 1ヶ月の平均利用時間 平均ネット訪問回数
ナロードバンド 11時間44分 21回
ブロードバンド 17時間28分 30回

ナロードとブロードとでは別世界だ。
1時間あたりに収集できる情報量は倍増した上で、利用時間が増加している。

利用時間数でカウントすると、すでに昨年9月時点で、ブロードの方がナ
ロードを上回った。
昨年12月時点では更に増え、ブロードバンド環境での利用時間数のシェア
は63%となっている。

劇的な変化が世の中からはあまり見えないところで確実に進行している。

ちなみに米国のブロードバンド環境の利用者は3,360万人、全体の31%。
1年間の増加率59%。これもすごい数字。
日本は42%。1年間の増加率はなんと215%
日本の急速なブロードバンド化は、米国を大きく上回って拡大していると
いえる。

■「知」の要求を満たすブロードバンドCM

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TVCMは15秒から30秒。
「印象」への訴求しかできない。

ブロードバンドCMなら、その15〜30秒のCMも見ながら、「知りたい」情
報を入手できる。(例えば※2)
テキストデータをいくらでも深堀りして提供できる。
勿論、画像で理解を容易にする工夫も可能。それを何回でも見られる。
そのサイトから、そのまま購買へ向かうこともできる。
時間帯も選べる。

時間の制約から希少価値のTVCMは、大企業専売特許の高コスト宣伝媒体だ
った。

ブロードバンドCMの登場で、この状況は様変わりする。
中小企業にとっても朗報だし、大企業にとっても1桁2桁違うコストに対して
食指が動かないわけがない。

■情報化人間の棲む新しい世紀へ

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「生き方上手」(※3)を求める人、CMを「知りたい」と思う人、これら情報ハングリーな人=情報化人間は着実に増えている。

これまでの情報媒体ではその総てを掬い上げる事ができなかった。

前回紹介した新聞。販売部数を伸ばした90年代、各社ともネットでのニュー
ス配信に取り組んでいた。
それで新聞部数は減ったか。
むしろ販売部数は増加している。(※3)

読者は使い訳をしているのだろう。

「知」への「パス」が変化してきているのだ。

情報資本主義という新しい世紀の鳥羽口に、今、私たちはいる。

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※ 1 従来の電話のダイヤルアップ接続の56キロビット/秒、ISDNの
128キロビット/秒などの通信手段。
ネットレイティングス社は調査対象の回線速度を調べ、実測で128Kbps未
満でナロードバンドユーザーと定義している。

※ 2 下記URLをクリックして画面右上の「ニュースを見る」を更にクリ
ックしてみてください。「ブロードバンドCM」が見れます。
http://www.cmjapan.com/hitpops/geinou/index.html

※ 3 本コラム創刊号を参照。
下記URLをクリック、バックナンバーをご覧下さい。
http://www.mag2.com/m/0000105398.htm

 

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米Microsoftは、Windowsのソースコードを開示するプログラムに中国政府
が参加することを2月28日に発表しました。

中国政府と軍部はかねて、Microsoftの競合OSであるLinuxの方が好まし
いと述べていました。Linuxはソースコードが公開されているというのが
その理由です。中国などの各国政府は、OS内部の仕組みがわからないと、
機密情報が漏洩するセキュリティホールの有無をチェックできないと懸念し
ていたのです。

収益の源泉たる「知」を公開した方が良いのか。
「差異」を収益の源泉とする資本主義の世界で、「知」の公開は収益の消滅
を意味します。
昨年日本でも知的財産に関する法整備が急遽行われたのは、この点を日本政
府が心配したからです。

しかし、もはやインフラ同様の国家の生命線となっている情報網について
「公開」なしに収益機会がないというジレンマに、Microsoftは直面した訳
です。

しばらく、知的財産をどう位置つけるのか、しばらく眼が離せませんネ。

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